アパート・マンションの電球をLEDに取り替えませんか?|編集長ブログ
こんにちは。大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」の統括編集長の上田です。今回は「賃貸経営お役立ち情報」として、共用部の照明についてお話しします。
電気代のことを考えてもLED電球への取り替えがおすすめ
アパート・マンションの共用部分などの照明をLED電球に取り替えるオーナーさんが増えています。LED電球には様々な利点があります。最も一般的な、「一般電球タイプ」の商品を例にお話ししましょう。
まず、消費電力は、普通の電球の5分の1から6分の1程度と、大変経済的です。また、白熱電球よりも大幅に長持ちします。ある商品では、1日10時間灯りを点けたとして、10年以上も使えるという長寿ぶりが謳われています。
この数字は、一般的な白熱電球に比べると、約40倍を示すものなのだそうです。但し、気になるのは値段です。低価格化が進んだとはいえ、1個あたり2000円くらいからと、やはり、まだ高価です。
しかし、上記のような低消費電力です。電気代のことを考えて計算すると、今やLED電球は、それほど高い買い物ではありません。
メーカーの資料を見ると、ある「一般電球タイプ・LED電球」と、これに相当する白熱電球との一ヶ月分の電力料金の差は約180円です。2年経たないうちに、商品の価格差が解消できるでしょう。そこに「10年以上使える」長寿命ということですから、LED電球は、現在すでに、お得な選択肢となっているわけです。
ほかにもLED電球には、次のようなメリットがあります。
・スイッチを入れるとすぐに明るく点灯。これは蛍光灯に比べてのメリットです。
・長寿命なので、共用部分の常夜灯、あるいは取り替えが面倒な場所の照明として使うには最適。
・点灯、消灯に対する耐久性も高いので、頻繁にオン・オフを繰り返すトイレや洗面所などにもぴったり。
・紫外線をあまり出さないので、壁や部屋の中の物、特に本や書類を色褪せさせない。
・赤外線もあまり出さない。なので灯りに虫が集まりにくい。
・電球表面が樹脂製のカバーになっているので丈夫。落としても割れにくい。
・もちろん、消費電力が減ることでCO2排出量の抑制にも貢献。
一方、注意点も挙げておきましょう。
・軽量化は進んでいるものの、90グラム近く~あるいはそれ以上、と、重い。
・小型化は進んでいるものの、普通の電球よりもやや大きく、取り付け場所によってはうまく収まらない場合もあるので、事前の確認が必要。
・白熱電球などと異なり、電球の全体が光らないため、横方向が暗く感じられることがある。(最近は横にも光を拡散させるタイプが登場してきました)
以上のうち、特に「横が明るくない」は、LED電球でよく指摘される点ですが、天井などに埋め込まれたダウンライトでは、下方向だけを主に照らすので、ほとんど問題はないでしょう。
以上です。ぜひ導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
売れ筋商品のほとんどは、シャープ、東芝、パナソニック製のものだそうです。最近は、リモコン操作などによって明るさを変えられる調光タイプ、さらには光の色を変えられる調色タイプも登場、昼間は昼白色で、夜は優しい電球色といった使い分けもできるとのこと。量産化が進むとともに、価格もさらに下がっていくことと思われます。