自筆証書遺言が手軽に書ける!評判の遺言書作成キットを使ってみました
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相続/節税/保険
公開日:2010年3月30日
更新日:2020年6月18日
こんにちは。大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」の統括編集長の上田です。今回は、編集部・野中が「遺言書キット」についてのお話しをお届けします。
自筆証書遺言は手軽に作成できるが公正証書遺言と比べると…
こんにちは。野中です。先日、とてもよく売れていると評判のコクヨさんの「遺言書キット」を編集部で買ってみました。自筆証書遺言を残すためのセットです。
コピーすると「COPY」などの文字が浮かび上がる複写予防機能のついた遺言書用紙のほかに、かわいい漫画で説くマニュアル、練習用の下書き用紙、遺言書保管用台紙、一度開封すると元に戻せない特殊な封筒、などが一緒になっています。
メーカー希望小売価格は2415円(税込)です。とてもよく考えて作られているな、という印象です。
但し、ぜひ心に留めておきたいことがあります。このキットで作成できるのは、あくまで「自筆証書遺言」なのです。
自筆証書遺言は作成がとても手軽ですが、いくつかデメリットがあります。たとえば、せっかく残した遺言も、「内容が法律的に不備なものになっているため無効になってしまう」そんな危険も付きまとうのです。
一方、公正証書遺言であれば、法律の専門家である公証人が遺言する人の意思を法律に照らして整理し、不備の無いように取り計らったうえで遺言書を作成してくれますので、そうした心配はありません。
また、自筆証書遺言ですと、相続発生後に遺言書を発見してもらえなかったり、逆に、相続発生前に誰かにこっそり内容を見られ、トラブルになったりなど、保管に関しても心配が残ります。
相続する財産が多種・多額にわたるような場合や、相続争いが心配される場合など、費用と手間はかかりますが、やはり、「公正証書遺言」を選ぶことをおすすめします。