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「液状化」のおさらい・地盤の液状化に対抗!
2011年10月06日こんにちは。
大家さんのための賃貸経営マガジン「オーナーズ・スタイル」
編集長の上田です。
木曜日は「雑学いろいろコラム」です。
先週に引き続き、主に地震によって引き起こされる
「地盤の液状化」についてのお話です。
建物、建造物に大きな脅威をおよぼす地盤の液状化。
どんな対策手段があるのでしょうか。
大きくわけて、
対策にはふた通りの考え方があります。
ひとつは、
1.「液状化の発生そのものを抑制するための対策」
もうひとつは、
2.「液状化が発生した際、
その被害をなるべく少なくするための対策」
です。
1には、どんな方法があるのでしょうか。
よく知られているもののひとつに、
「サンドコンパクションパイル工法」
というものがあります。
まず、
ケーシングと呼ばれるパイプ状のものを
先端は塞いだまま、地上から地中へと突き刺し、
そのあと、ケーシングの中に、
砂や砕石を投入します。
次に、それらを圧縮しながら、
ケーシングを引き上げます。
このとき、ケーシングの先端を開放。
すると、
地中には、圧縮された砂や砕石で出来た「柱」が、
残されることになるわけです。
次に、この柱を
さらに上からケーシングで打ち固めます。
このようにして、
地中の「柱」を必要に応じた数を目指して、
こしらえていくと、
周囲の軟弱な地盤は、
柱による圧縮をうけ、段々と引き締まっていきます。
これによって、
周辺地盤全体を液状化しにくいものに変えてしまおうと
いうのが、
「サンドコンパクションパイル工法」
のねらいです。
「深層混合処理工法」
と、呼ばれるものもあります。
地中にパイプ状の装置を刺し込み、
「固化材」と呼ばれる物質を投入します。
装置の先には周囲を攪拌する仕組みなどが備えられています。
これを使って、
軟弱な土壌と固化材とを混合させます。
そのことによって、
液状化しにくい地盤をつくりだそうとするものです。
さらに、
「置換工法」。
文字通り、液状化が予想される軟弱な砂などの層を
そっくり、
他のものと置き換えてしまう豪快なやり方です。
軟弱な層の位置が浅い場合など、
これが適しています。
ほかにも色々と方法はありますが、
ここでは、
比較的よく知られている以上三例の紹介までに
とどめておきましょう。
一方、
「液状化が発生しても、
その被害をなるべく少なくするための対策」
についても、
様々な工夫が考えられています。
たとえば、
木造住宅であれば、
鉄筋を十分に配した堅固なコンクリートの基礎と、
建物の土台とを
アンカーボルトで緊結させます。
ねらいは両者の強化と一体化です。
液状化が発生しても、破壊などされにくい、
安定した構造をつくるのです。
地盤の液状化にとどまらず、
地震の揺れ、強風など、
あたりまえの災害対策ともいえるのですが、
こうした作業をより丁寧に行うほど、
建物におよぶ液状化被害が拡大する可能性は、
減っていくことになるはずです。
さらには、
杭基礎が必要とされない規模の建物であっても、
杭基礎とする方法。
もちろん、
先週お話ししたとおり、杭基礎も、
地盤の液状化に対して万能ではありませんが、
杭基礎を採用しない建物に比べれば、
より、液状化被害、
あるいはその拡大を免れることができる可能性は
高くなるでしょう。
ほかには、
「各ライフラインの建物への引き込み部分について、
断裂などがしにくい柔軟な設計とする」
ことなども、
有効とされています。
以上、
かいつまんでのお話になりましたが、
いかがでしょうか。
今年、日本を襲った東日本大震災をうけて、
今後、地盤の液状化対策についてはさらに研究が進み、
新しい対策手段、
あるいは旧来の手法をさらに改良したやり方など、
次々と、
生まれてくることになりそうです。
(なお、上記に記した工法、工法名については、
施工会社などによって、様々な「アレンジ」が
されていたり、独自のネーミングがされていたり
することがあります)
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